最後の冒険だ！
ふるさと文化センターで地獄の労働を終えたオレは、島で唯一（？）の洞窟ガイド、東さんの主催する ケイビングツアー に参加することにしたぜ！これはネイチャーガイドをやってるSEIKO姐さんから強く勧められたもので、姐さんはこのために来島したと言っても過言ではないと言ってたやつだ！こいつぁワクワクしてきたな！参加するメンバーは、SEIKO姐さんに、KASUに、東さんと共にガイドとして同行のYUI君だ。YUI君は島に戻ってきた中学生の頃から、何度も東さんと探索をしていると言うぜ。
車はサトウキビ畑の中の農道を進み、ついに「今村さんちのサトウキビ畑」に辿り着く。ん？どういうことかって？実は鍾乳洞は概ね畑の下にあるんだ。今村さんちの畑に入口があるから「今村洞」なんだな。ちなみに前日掃除した「星野洞」も地名ではなくて、星野さんちの土地に入口があるから「星野洞」なんだ。島の地下には鍾乳洞がたくさん存在し、内部で繋がっているもの、地表に入口のないものもある。だけど今のところ洞窟の権利を主張できるのは「入口がある土地の人」だけだという。これは・・・いつか何かが起こりませんように。
今村洞ケイビング
さて、ここはもちろんスマホを持ち込んで撮影しながら進めるような場所じゃないぜ。なので写真は後で東さんから送ってもらったものだ！すんごい写真がいっぱいだから、このケイビングの様子だけはなんとしてもアップしたかったんだぜ。
▲ サトウキビ畑の中、思いがけない場所に入口が出現する。▲ ガジュマルのツタを伝って洞内へ降りていく。探検開始！
これは「ケイブキューブ」だぜ。鍾乳洞の中でカルシウム炭酸塩が沈着して生成する洞窟生成物の一種。「ケイブパール」と呼ばれる球体状のものが一般的で、このように立方体状のものは非常に珍しいそうだ！成因については様々な説があるが、未だ明らかでないという。
何かに認定されたりしたらとても触れたりできなくなるから
今日の体験は超ラッキーだよ！
石筍は1cm伸びるのに300年くらいかかるとか見かけた気がするぜ。
上から伸びてる「つらら石」はもう何センチもあるんだよね。
案外見直した方がいいのでは？
▲ 軍の手の入っていない深部へ降りていく。▲ 狭い隙間を通ったり匍匐前進したりと気付けば汗だくだぜ！
過去に人が持ち込んだビニールヒモが、新しく形成された鍾乳石（白い部分）に取り込まれ一体化している。ヒモにも石灰が浸透してカチカチに！面白いけどここにゴミを捨てるのはダメだよな！
▲ 光は全く届かない。ヘッドライトとペンライトが頼り。▲ めっちゃ巨大な石柱の前で記念撮影だぜ！
▲ 誰かが発達中の「ケイブパール」を保護していた。東さんではないらしいぜ。
ここは司令官の将校の居室だったらしいよ！
え〜っと、ここは陸軍が使ってたの海軍が使ってたのか・・・
裏に★のマークがあるやろ！
これは陸軍のビンやで！
でーじ綺麗さ〜！！
ここで石に光を灯して何かイベントできたらいいなぁって
思ってるんですよ！！
ランプのように見えるんだよ。
▲ どうやったらこんな穴になるのか東さんもわからないという。▲ 崩落したところへ降りていく。下は砂地。
1時間半ほど探索して、と言っても所定の時間より自由時間が短かったため、かなりの急ぎ足でコースの全てを見てきたぜ。実はこの今村洞のケイビング、オレのような初心者は基本来られない場所なんだ。この時初心者コースの「秋葉地底湖」は調査中で入れなくなってたんだ。（この地底湖もめっちゃキレイらしいので行ってみたいとこだぜ！）そんなわけで、多少の経験を積んでから入るべき中級コースの今村洞へチャレンジできたんだな！
入口に戻ってくると、湿度100％の洞窟内部とうってかわって、外の（相対的に！）乾燥した空気が流れ込んでくる！これがスースーして気持ちいい！！風呂上がりにビールを流し込んだみたいな感覚だぜ！
ご覧の通り土だらけ、汗まみれで探索終了だぜ！！
こんなにスゴい南大東島のケイビングは、実はまだまだ世に知られていない。同じような環境のある沖永良部島などでは、すっかり観光ツアーとして定着してるようなんだけどな。
南大東島はこれまで書いてきたように、島の住民や出稼ぎ民にとってはサトウキビ生産の場であり、それ以外を求められていない。この島は沖縄県で最も所得の高い場所だ。がっつり稼ぐための島なんだな。自然を護る意識や島の魅力を誰かに伝える意識は低く、金にならないことはやらないのが現状だ。（ポテンシャルがあるんだが気づいていない・・・）
観光客も島の特性を理解している人ばかりでなく、石垣島のような南国の環礁リゾートだと誤解している人も多い。来てみるとビーチがない、潜れない、釣りができない、台風が来る、など想定してない休日を送ることとなる。島を宣伝する人も、誤ったリゾートアピールをして、危険なアクティビティを推奨したりしている。
島の魅力をうまく伝えていくには、来る人も迎える人も、そして島に住む人もみんなで意識を変えていかなければならないんだな。これはとても難しいことだが、我々の希望の星YUI君ならきっと成し遂げてくれるはずだぜ！
完璧で究極の「うふあがりじま」をお見せしましょう！
これでおしまい！
最後に移住ギガを更新したのはどうやら2月（しかもオレの誕生日）だったらしく、ずいぶんお待たせしちゃったな。実はこのケイビングの記事は3月に書いたものだったんだけど、その頃からこのツアーに参加したメンバーやYUI君らとの飲み会「栄会」がスタートしたんだ！島では限られた人と、作業の場や食事や飲みの席で少しずつしか話せなかったが、「栄会」のおかげでより深く知ることが出来るようになったぜ！さらに、栄会には第2回のうふあがり島ツアーに参加したみんなも参加してくれることになったんだ。これは本当にステキな集まりになったし、それが実現できたうふあがりじまツアーに大感謝だぜ！
そして栄会の話の中で、企画側にも受け入れ側にも、オレたち参加者にもそれぞれ色々と事情があったことがよくわかったんだ。おもしろおかしくネタ投稿するのが移住GIGAのスタイルなんだけど、うふあがり島については、
ってことを第一に考えて行動していくことにしたぜ！だから今回はコントはなしだ。もっとマジメな島を盛り上げる話をいつかみんなにお届けしたいと思ってる。実は最終日の「ふるさと文化センター」やケイビング後の「居酒屋ろくさん」で起こった出来事は、前日までを凌駕するレベルでおもしろすぎたんだが、その話が聞きたい人は、オレが浅草にいるときに誘ってくれるか、そのうち オーサンオーシャン に遊びに来てくれよな！
その後
最後に仲間たちのその後をちらっと！
他者からしたらどうして今その仕事や生活をしているの？と
聞きたくなることもあるかもしれないが
アツくて激しすぎる20代を送ったLYNNさんがたどり着いた
ニライカナイが名護にはあるのだとオレは思う。
懐かしさと怪しさ満載のディープな飲みスポットになる。
ここでSEIKO姐さんはお酒と健康を両立させる夢の酒場
「スナック健康」をオープンさせるのだというぜ！
姐さんのツアーに家族で参加したいんだよなオレ。
その後無事仕事に復帰して、忙しなく働いているらしいぜ。
そうそう、なんと栄の街はKASUが卒論の素材に選んだ場所で
これからの栄会の盛り上がりにも、並々ならぬ
期待を抱いている模様だぜ。実家も近くて便利なようだ！
意外なことにその日は、シラフのMIYUMIYUの苛烈かつ
忌憚なき島への思いが述べられたそうなんだ！
第2回栄会においては、ツアーの様子をエッセイにまとめた
同人誌を公開してくれ、エンターテナーの横顔を覗かせる！
そして・・・やっぱり酔い潰れてタクシーで帰って行ったぜw
仕事の手腕もさることながら、サービス精神がすごいんだ。
栄会は、彼がよく知る楽しく安い酒場を案内してくれるという
参加者はワクワクドキドキ＆苦労なしの言うことなしコース。
そしてついに、YUI君との南大東島プロジェクトに動く！？
琉球大学に通い始めたんだぜ。そのために沖縄本島に
引っ越して（高校生時以来）那覇は再び庭になったようだ。
働きながら勉強というハードな道を選びながらも
すでに島の未来のために動きはじめているとか！？
材料費・輸送費・人件費の高騰や、なんくるない沖縄対応で
何度も何度も何度も何度も計画変更になりついに狂い出す。
栄会にもただ飲みに行くだけで、未来は若い者たちに任せる！
などと嘯く、どうしようもないおっさん。
EXTRA GALLERY
▲ 島の歴史を知ることができるふるさと文化センター。 ▲ 清掃中、ムダにかっこよく撮ってみたぜ！ ▲ かつてサトウキビを運んだシュガートレイン。 ▲ 車で運搬するようになって今は一部の路線跡しか残っていない。 ▲ 中心街に2件、スーパーがある。オレたちの酒もここで調達。 ▲ 生活物資の揃う島のライフラインだ。 ▲ 冷凍庫には釣り餌のアミがたっぷり！ ▲ 居酒屋ろくさん 「イカゴロー」「ブタゴロー」ってメニューが！ ▲ 帰りの南大東空港はスカッと晴れ渡ったぜ！ ▲ 往路とは大違い！帰りはずっとおしゃべり！S超獣★GIGA SHOP
さて放浪の絵師のオレとしては、この旅の記録も絵に残さないとな！
ってことで「うふあがりじま」の絵を描いたぜ！
島の地図と収穫したサトウキビを運ぶカエルの絵だぜ！
いつもグッズ化してる下の2つのサイトから、Tシャツやバッグなど楽しいアイテムが買えるので、ぜひ見てくれよな！
そしてこのアイテムが広がることは、うふあがり島の未来につながる事だとオレは確信するね！
島本来の行方はYUI君に託すとして、これがオレの今できること。destination だぜ。
▼ オレもお土産に買った COR COR だぜ！
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