うふあがりじま その1

はいさい！
とんでもないところへ行ってきたぜ！

うふあがりじま

「うふ」とは沖縄言葉で「大きい」「はるか遠い」と言う意味。「あがり」はそのまま「東」って意味だな。そうここは、古くから琉球の民に「はるか東にある楽園」と呼ばれていた「うふあがりじま」。その名をそのまま明治時代に和訳した南北「大東島」の南の方「南大東島」だぜ！

出発までにもいろいろあるぜ！

1月24日、朝4:30起きで那覇空港に向かったぜ！この日は7:00に集合し8:00発の「琉球エアコミューター」の便でうふあがりじまへ向かうぜ！なんとGIGAはうふあがりじまでボランティアをし、地域の方々と交流する2泊3日のツアーに参加するんだぜ！

・・・とワクワクで空港に乗り込んだら、「南大東島 9:50」の表記が！いきなり遅延かよ！（テコンダー朴風に）さすが天候に弱い沖縄だ。ちなみにこの日は全国に寒波がやってきて、雪は降りまくり、人は滑りまくり。日本中のフォロワーさんの嘆きの声がやまなかった日だ。沖縄もこの日はメッチャ冷えてたし、雨も降ってたし、何より風がとんでもなかった！

1時間以上の遅延ということで、ツアーの受付のおっちゃんから1,000円のミールチケットをもらった。おお！さすがJALグループ。それだけで感激！普段ピーチで貧乏移動してるオレには上級国民の日常を垣間見た気分だ。ちなみに最新の沖縄帰省は片道5,400円の便、手数料や空港使用料をプラスしても往復13,000円。なかなか買い物上手だろ？ でも、荷物も預けられないし、旅行保険もなし、座席も選べない（いずれも別料金が発生）、遅延や欠航の補償もなし、機内でお茶の一つも出ない、連絡悪いと片道12時間、なかなかに殺伐とした移動なんだぜ。

ミールチケットを使おうとうろうろしたが、早朝なもんでドトールとタリーズしかやってなかった。オレはドトール派。990円分使って豪遊したぜ！（この時はまだ、このミールチケットがのちに事件を引き起こすなど微塵も思ってなかったぜ・・・）

こいつがカワイイ！

待ちに待って10時、ようやく飛行機に乗りつけるバスが動き出したぜ！徐々に近づいてくる機体に期待！こいつぁカワイイな！DHC-8-400カーゴ・コンビだ！これでもエアコミューターの歴史の中では最も大きな機体で定員50人だ。天気は相変わらず悪いけど、ドキドキしながら搭乗だぜ！

那覇から南大東島までは350km。この島がその名の通り沖縄県の最東端だ。実感のない人もいるかもしれないが、沖縄本島から離島間はかなり離れているんだな。ちなみに最西端与那国島（コトー先生の診療所がある）から南大東島までは840km！ちょっと1県にくくれる距離じゃないだろ？那覇からの350kmもそこそこのもんで、オレの故郷愛媛の佐田岬から神戸へ至るくらいの距離感だ。これ、相当だろう？あ、余計わかりにくいってか。

飛行機は最高時速700km/hくらいで飛ぶぜ。小型のプロペラ機だから、風の影響を受けかなり揺れる。オレにはたまらないフライトだ！1時間とちょっとで目的地の南大東空港に到着だ。この空港は1997年に新設された1,500mの滑走路がある空港だ。それまでは昭和初期に軍によって作られた旧空港を改造して使ってたんだけど、そこは800mの滑走路しかなかったので19人乗りの飛行機しか離着陸できなかったんだ。大幅にパワーアップしたんだぜ！

愉快な仲間が揃ったぜ！

11時過ぎ、南大東空港に着陸する。とても小さなターミナルだ。オレたちはここで初めて参加者、コーディネーターと呼ばれる人たちと顔合わせをすることになったぜ！宿は基本1ヶ所しかないそうで（他にこだわり島オヤジのペンションなどはあるらしいが）、この便に乗ってきた人の大半は同じ宿へ向かう。当然のごとく立て込んでいるという宿への送りの車を待つ間に自己紹介をしようと言うことで、建物内の喫茶店に集められた。

※KASUちゃんの南城在住はオレの間違いだぜ！このブログにはウソが一割くらい混ざってることもあるので、要注意だぜ！！

SUITE YOSHIZATO

お互いのことを知る間も、この先のスケジュールを知ることもほとんどないまま、参加者たちはホテルの迎えの車に乗り（コーディネーターたちは別に移動）島の中心、「在所」にある ホテルよしざと へやってきた！島で最高層だろうか？5階建ての超ゴージャスな建築物であり、どんよりした天候とは裏腹にオレの胸は高鳴っていた！（加齢かな・・・）

到着がずいぶん遅れたからか、宿の女将は明らかに機嫌が悪い。ここで各自部屋に荷物を置き、10分後には再集合して昼食に行くという。この時点で11:50。9:15のチェックイン予定がずいぶん変わってしまった。

オレは2番目に呼ばれてしまったもんで、他のメンバーの部屋についてはこの時よく知らなかった。のちに格差社会の現実を知ることになるぜ。ところで115、116号室はホテルの写真の右下部分だ。よく見たらちゃんと存在しているな・・・

大東料理に舌鼓

南大東島の名物といえば「大東そば」と「大東寿司」。もうこれにウッドボール！「大東そば」は、極太のコシの強い麺を使用した沖縄そばだ。かつては島で製麺していたそうだが、今は那覇で製麺して空輸しているらしい。あ、こーゆーちょっと残念な話は要らないかw 「大東寿司」はサワラ（他所で見ないような巨大なサワラ！）の漬け寿司だ。マグロを使うこともあるという。

実は、これは南北大東島の開拓の歴史と密接な関係があるんだが、この「大東寿司」は八丈島から持ち込まれた食文化だ。無人島だった南大東島では、1900年に移民による開拓が始まったが、この時全島の開拓許可をゲットしたのが当時八丈島でブイブイいわしてた玉置半右衛門というおっさんだ。ここに八丈島出身の従業員もとい小作農を引き連れ乗り込み、彼らが住民の始祖となったんだな。保存のきくヅケの寿司に、当時は高価で手に入らなかったワサビの替わりに和辛子を添えたのが、大東寿司の始まりだ！

開拓の歴史、その光と闇については、オレがこのツアーに応募した時に、とても気になっていて旅の間に学びたいと思っていた部分なんだ。YUIくんが「島では大きな声では言えない系」の蘊蓄をツアー中たくさん教えてくれたことで、ちょっとした大東博士になれたぜ！

我々Aチーム3名とYUIくんはこうして清掃作業をする「星野洞」へと向かったぜ！長々と書いてきた気がしたが、まだ肝心の活動を 何もしてない じゃないか！これ何回のシリーズになっちゃうんだろう。ともかく次回「うふあがりじま その2」でまた会おうぜ！！ゆたしく！ゆたしく！