いーそーぐゎちでーびる!
沖縄の言葉で「あけましておめでとう!」って意味だぜ。今年は年賀状やSNS投稿などにもこの言葉を使ってアピールしてみたんだけど、ツッコミはおろか、実際に口にすることも一度もなく今日まで来てしまったぜ!
そうそう、沖縄の言葉は、標準語と全く違うものもあるけど、案外そうでもないんだぜ。訛ってるのを別の言葉のように紹介してることが多いんだ。例えば「いーそーぐゎちでーびる」の「いー」は「よい、いい」だし「そーぐゎち」は「しょうがつ、しょーがつ」なんだ。特別な言葉じゃなくてただの訛りなんだぜ。「おきなわ」を「うちなー」と言うのと一緒だな。ほら、これでハードル下がっただろう?ちなみに「でーびる」は「ございます」って意味の丁寧語だぜ。デビルなのにお祝いなの!?と思ったあなた。オレと同じ感性のようだぜ。
近所の神社に行ってみよう!
今年は沖縄で初めて迎えるお正月。実はこの年末は、部活に参加したいというガールとオレの2人だけで過ごしたんだ。元旦に奥様とボーイが奥様の故郷北海道は旭川から戻ってきたので、翌2日に全員で初詣に行くことにしたぜ。ちなみにオレ以外の3人はみんな旭川で生まれたんだ。それがうるまで暮らすことになるなんて、とんでもない大移動だよな。
行き先は前々から決めてたんだぜ。家からも見える少し丘を上がったところにある神社。氏神様があるならばここの氏子ってことになるんだろうけど、詳細は超不明。海中道路を渡った浜比嘉島には琉球開闢の二神、アマミチューとシルミチューが祀られているけど、まぁ今回は「最寄り」に行ってみるぜ!
到着までにもいろいろあるぜ!
神社は家から歩いていける距離のはずだけど、この日はガールのソフトボールの「OB・OG大会」なる試合があり、試合後彼女を車で迎えに行ってからその足でお参りすることに。与那城郵便局近くに車を止め歩いて向かったところ…
「第1カー発見!」
「カー」とは「ガー」「ジャー」とも言い井泉=井戸・湧き水のことだ。これに対して川のことを「カーラ」と呼び区別しているぜ。真水に乏しかった沖縄はこの「カー」を中心に村落を発展させて来たんだな。そのため水道が整備された現在でも信仰の対象として大切に保存されているんだぜ。琉球王朝によってノロ様を中心とした信仰「琉球神道」が整備されたが、神社はあまり見かけない。対して各地のカーは町の案内にも必ず紹介されているくらいだぜ。
イシマシムイの丘を登っていくと、そこには戦中に使用された監視哨が。これは「与那城監視哨」(よなしろ かんししょう)だぜ。
8角形のコンクリート製の建物は、360度周囲を見渡せる作りになっているぜ。航空機をいち早く発見することが目的だ。監視哨は1938年に建てられたが、日本がいよいよヤバくなった1943年にコンクリ製の今のものに作り替えられたそうだ。建物には沖縄戦時に受けた弾痕が生々しく残る。唯一本土で戦闘を経験した沖縄には、このような戦争の傷跡も各地で見られる。
ところで、建物の中にミニオンの人形が落ちていて、ガールが…
誰だよ!ここに人形おいてったのは!
エキゾチック 生天光神明宮!
ちょっと道に迷ったりしながら15分くらいフラフラ。ようやく目的の神社「生天光神明宮」へ到着したぜ。ちなみに上の写真、鳥居の右側に本殿があり、左側の建物がお守りを売ってたり祈祷をしてくれる社務所みたいなとこだ。
狛犬は当然シーサーなのをはじめとして、至るところが沖縄チックななんとも不思議な風景が広がる。シーサーは「獅子」と書き、大陸から伝わったもので、狛犬と起源は同じなんだな。ちなみにみんなが狛犬と思っているものには「獅子」と「狛犬」の両方を含んでいる。元々は古代オリエント発祥の「ライオン最強伝説」が元になっているんだな。エジプトのスフィンクスも頭は「ライオン」だろう?これは中国に伝わり、ライオン→「獅子」という霊獣として…
あれ?これ長くなりそうだな。これは「シーサー」について記事を書くときにしっかり解説するぜ!
一通りお参りを済ませて、先ほど横を通った建物でお守りやお札を見てたんだ。お守りはいずれも価格が書いてなくてちょっと怖い。それにオリジナリティが薄そうで買わなくていいかな〜なんて思ってた。勧められた交通安全ステッカーは悪くはなかったが、20年くらい風雨に晒してるだろう?って感じに色褪せてて食指は動かず… そうだ、祈祷だけしてもらおうかな!
それが何か?
車を持って来たらどうだ?
車を移動した方がいいってことかい?
ただ、車がないのに祈祷をするのは珍しいな!
まぁいいや、車のことは置いといて祈祷を始めてくれよな!
そこまで言うなら車なしで、車の祈祷を始めるか!
え〜と、全部で5,000円にするか。
いきなり車の祈祷の話になってて驚いたぜ!だけど沖縄はバリバリの車社会。交通安全の祈祷を車にすることはメジャーなんだよな。昨年訪れた琉球八社のひとつ「普天間宮」にも、車祈祷専用の駐車場があったのを思い出したぜ。
ノロさまの祈祷
どうやらこちらの神社「生天光神明宮」は、1950年代にノロ様(沖縄の祭司)が創建した比較的新しい神社のようだ。琉球古神道における世界根源の軸神「生天光神」と言う神様をお祀りし、シジタダシ(筋正し 祖先との系譜関係の修正)を重要視しているようだ。祈祷をする建物に入ると、当代のノロ様と思わしき女性が。言われるがままに住所・氏名などを書き込んだ紙を渡し、いよいよ祈祷をしてもらう。
ここは初めてか?
よろしくメカドック!
それでは生まれはどこなんじゃ?
ここの神様は北海道にも縁があるからのう。
ワシも行ったことがあるさぁ。
子供たちはこちらの生まれか?
そして春にうるまに出て来たんだぜ?
なんで??
東京で結婚して15年くらい暮らしていて、
去年の4月にうるまに越して来たんです。
子供たちは東京育ちだけど、
厳密には私の実家の北海道生まれですよ。
わかった(わかってない)
火の神!生天光神!
このものたち、うるま市よなしろやけなの
〇〇〇〇-〇〇〇〇にて暮らしたる〜〜
なんて読むんだ?
火の神、生天光神!
このものたち、うるま市よなしろやけなの
〇〇〇〇-〇〇〇〇にて暮らしたる〜〜
×××××〜〜…
なんて読むんだ?
火の神、生天光神!
このものたち、うるま市よなしろやけなの
〇〇〇〇-〇〇〇〇にて暮らしたる〜〜
×××××〜〜△△△△〜〜…
火の神、生天光神!
このものたち、うるま市よなしろやけなの
〇〇〇〇-〇〇〇〇にて暮らしたる〜〜
×××××〜〜△△△△〜〜◇◇◇◇〜〜…
なんて読むんだ?
火の神、生天光神!
このものたち、うるま市よなしろやけなの
〇〇〇〇-〇〇〇〇にて暮らしたる〜〜
×××××〜〜△△△△〜〜◇◇◇◇〜〜
◎◎◎◎〜〜…
毎年ここにお参りに来て、ご先祖を大切にするさ〜。
ここうるまで出会って結婚し、
子供たちが生まれ育ってと……
非常に怪しい祈祷ではあったが、きっと御利益はバツグンのはずだぜ!実はここへ来る前にどんなところか少し調べようとググってみたんだが、神社まとめサイト的なのを除くと、2件くらいしかブログ記事はヒットしなかった。
そのうちの一件がこちら。
見てびっくり!オレも通ってる整体の名物オヤジのブログだったぜ!この整体「うるまカイロ」はちょっとオマケじゃ書けないほどの情報量なので、こちらもそのうち何かのカタチでお届けするぜ!